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シューズの寿命はいつなのか?この状態なら今すぐ買い替えよう!

突然ですが質問です!
あなたが今履いているスポーツシューズは、いつごろ購入しましたか?

スポーツで使用する道具にこだわりを持っている人は多くいます。
競技によっては道具の制度が、パフォーマンスに直結するため
非常に大事なことです。

ところが、道具にはとても気を使う人の中でも
身に着けるウェアに関して無関心な人というのは
意外と多いのが事実です。

本日はその中でもシューズ・スパイクに関するお話をしたいと思います。

シューズに対する認識

スポーツにおけるシューズ、スパイクには様々な役割があります。
・接触など外部の衝撃から足を守る
・着地ショックを吸収する
・足の力を床・地面に正しく伝える
・足の動きの矯正

などです。

競技においてとても重要なシューズですが
綺麗に手入れしている選手もいれば
カカトを踏んで履いているような選手もいます。

今回は次の言葉について改めて考えてみてください。
靴は飾りではありません
スリッパのように、穴さえ開いてなければよい
というわけにはいかないのです!

まずは自分の練習用シューズを確認してみましょう。

古いシューズを履いているとどうなるのか?

すり減り、ゴムの硬化などにより
シューズの機能が衰えた状態で使用を続けていると
様々なトラブルの危険があります。

・衝撃吸収力の低下
特にジャンプ競技などでは、着地の衝撃をシューズが吸収しています。
古いシューズではその吸収力が落ち、関節に直接負担が加わるようになり
カカト・膝・腰などを痛める原因となる場合があります。

・グリップ力の低下
グリップ力が低下したシューズでは
止まりたい時に止まれない、動きたい時に動けない
などという事が起こり、頭で思い描いた動きができなくなります。
それにより当然スポーツパフォーマンスは低下します。

・安定性の低下
シューズは履けば履くほど、外面が少しずつ伸びてきます。
ある一定以上に伸びがひどくなると
足との一体感にズレが生まれごくわずかなロスが生まれます。
仮に小さなロスだったとしても
マラソンなどの着地を何万回と繰り返す競技では
最終的に大きなロスとなります。

シューズの交換をためらうことにより
それが体の故障にまでつながると

お金だけでなく、練習に費やす時間や
今後の競技人生にも影響が出てきます

シューズは消耗品だと割り切り
交換の時期を決めましょう。

シューズの寿命と買い替えの目安

シューズには様々なタイプがあり
競技によって全く役割が違います。

また人それぞれのプレーの癖や重心位置
練習頻度・強度・環境などに違いがあるため
「シューズの寿命は○年です」
と一概に言うことはできません。

私が高校生の時のバレーボール現役時代には
練習時間が長く・練習頻度も多かったため
バレーシューズは1年も持たずに交換していました。

つまり、シューズの寿命は自分で判断するしかありませんので
次のような項目を目安に買い替えの時期を判断しましょう。

買い替え目安
・シューズ底面
カカトや親指の付け根の部分など
力がかかりやすい部分から、ゴムが削れていきます。
仮に部分的にでも溝が無くなっていればすぐに交換しましょう。
裏がツルツルとかは論外です。

・足の甲の部分
長く使うにつれふくらみが出てきます。
中で指が遊びだすと、ダッシュやターンなどで
ロスが大きくなってきます。
指まわりがスカスカであれば交換を検討しましょう。
指の背の部分に穴が開いている場合は、もう言うまでもありませんね。

・クッション材
シューズのモデルによってはカカト部分に
クッション材が入っているものがあります。
このクッション材は使用とともにつぶれてくるので
しわが入り完全に戻らなくなった場合は交換が必要です。

・その他パーツ
靴ひも・中敷きなどは
シューズ本体よりも早く限界が来ます。
靴ひもは切れたら気付きますが
中敷きについては気付かないうちに
中で穴が開いている場合もあります。

中敷きは薄くて頼りないため
あまり意味は無いと考えている方もいらっしゃいますが
実際には中敷きもショック吸収材として働いてくれています。
穴が開く前に交換しましょう。

・購入してから3年程度たっている
週に1回とか月に1、2回しか使用しない場合は
ゴムの削れや本体のヨレなどはあまり起こりません。
しかし、シューズを使用しなくても
ゴムは少しずつ劣化が進みます。

劣化したゴムは固くグリップ力が低下します。
また底のゴムが割れる、紐が切れるなどの突発的なシューズの不具合が
怪我の原因となる場合もあり大変危険です。

購入後一定期間が過ぎたシューズは交換することをお勧めします。



シューズを長持ちさせるには

シューズは安い物ではありませんので
なるべく長く使いたいものです。

シューズを長く持たせるのに一番いい方法は
複数のシューズを毎日ローテーションしながら履くことです。

仮に1足で半年持つシューズがあったとします。
この半年シューズを2足履きまわして使用すれば
実際には1年以上もってくれます。

以下のような理由で長持ちするそうです
・使用したシューズのクッション性が戻るのに1日程度の時間が必要だから

・シューズは湿気に弱く、毎日同じ靴を履くと
前回使用した湿気が抜ける前にまた履くことになるから

という理由だそうです。
毎日練習がある選手は、2足以上のシューズを使うことをオススメします。
これを見ると逆に運動が毎日ではない人は
複数の靴を使いまわさなくてもいいかもしれません。

またサッカー野球などの屋外スポーツの選手は
雨の中での練習や、スパイクについた泥や芝
汚れを落とす際の水など
多くの場面で靴が水分と接触します。

室内競技よりもさらに靴に気を使わなければいけませんね。

最後に

今回は靴の寿命についてのお話をさせて頂きました。

当院に来ている選手の中にも
はじめてシューズを持ってきてもらった時に
「さすがにこれはすぐ変えなあかんで!」
と言わせてもらった選手がいます。

強豪チームに参加しているにもかかわらず
道具に対する認識の甘さがある選手が、意外と多いのも事実です。

また古い靴だけでなく、足に合ってない靴というのも
足の怪我や痛みなどのトラブルの原因となっています。

プール系やウインタースポーツ以外では
ほとんどのスポーツが床や地面に靴を介して接しています。

地面と体のつなぎ役であるシューズについて
もっと興味を持ち、大事にしていきましょう!

本日の記事は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。